グローバルチームで新しいメンバーを迎えるとき、「英語でどう説明すればいいか」と頭が真っ白になったことはないか。
環境構築の手順、チームのルール、コードの読み方——日本語でも説明が難しいものを英語でやるのは、二重の負荷がかかる。うまく伝えられないと、新メンバーが迷子になり、チームの生産性も落ちてしまう。
この記事では、英語オンボーディングで使える実践フレーズ30選を5シーン別に解説する。新メンバーの受け入れから環境構築の説明・チームルールの共有・質問対応・フォローアップまで、SlackやビデオMTGでそのまま使えるパターンを紹介する。
はじめてグローバルチームで新メンバーを受け入れる場面でも、自信を持って進められるようになる。
Scene 1:新メンバーを歓迎する(Welcoming a New Member)
最初の挨拶フレーズ
オンボーディングの第一印象は、最初の一言で決まる。温かく迎え入れるフレーズを使うことで、新メンバーが安心して質問できる雰囲気を作れる。
- “Welcome to the team! We’re really glad to have you on board.”
(チームへようこそ!一緒に働けてとても嬉しいです)
- “Hi [名前], welcome! I’m [自分の名前] — I’ll be your onboarding buddy for the first few weeks.”
(こんにちは[名前]さん、ようこそ!私は[自分の名前]です——最初の数週間はオンボーディングをサポートします)
- “Don’t hesitate to reach out if you have any questions — no question is too small.”
(何か質問があれば遠慮なく連絡してください——どんな些細な質問でも大丈夫です)
チームを紹介するフレーズ
| 場面 | 英語フレーズ | 日本語訳 |
|---|---|---|
| チーム構成を説明する | Let me introduce you to the rest of the team. | チームの他のメンバーを紹介しますね。 |
| 役割を説明する | [名前] is our tech lead — they’ll be your go-to for architecture questions. | [名前]はテックリードです——アーキテクチャの質問はその方に聞くといいです。 |
| チャンネルを案内する | We mainly communicate in #team-backend on Slack. Feel free to introduce yourself there. | チームのやり取りは主にSlackの#team-backendで行っています。自己紹介してみてください。 |
スケジュールを共有するフレーズ
- “Here’s the onboarding plan for your first week — it covers setup, codebase walkthrough, and team rituals.”
(最初の1週間のオンボーディング計画です——セットアップ・コードベースの説明・チームの定例行事をカバーしています)
- “We have a daily standup at 10am JST — feel free to just observe for the first few days.”
(毎朝10時JSTにデイリースタンドアップがあります——最初の数日間は聞くだけで大丈夫です)
Scene 2:環境構築を説明する(Explaining Environment Setup)
セットアップ手順を伝えるフレーズ
環境構築の説明は、手順を明確に・順番通りに伝えることが重要だ。
- “Let’s start with the local development setup. First, clone the repo from GitHub.”
(ローカル開発環境のセットアップから始めましょう。まず、GitHubからリポジトリをクローンしてください)
- “Run
npm installto install the dependencies — this should take about 2 minutes.”
(npm installを実行して依存関係をインストールしてください——2分ほどかかります)
- “Before you start, make sure you have Node.js 18+ and Docker installed on your machine.”
(始める前に、マシンにNode.js 18以上とDockerがインストールされていることを確認してください)
READMEやドキュメントへの誘導フレーズ
- “The setup instructions are in the README — it covers everything you need to get started.”
(セットアップ手順はREADMEにあります——始めるために必要なことはすべてカバーされています)
- “If you get stuck, check the
docs/setup-troubleshooting.md— most common issues are documented there.”
(詰まったらdocs/setup-troubleshooting.mdを確認してください——よくある問題はほぼ記載されています)
- “We also have a Notion page with environment variables — I’ll share the link in Slack.”
(環境変数についてのNotionページもあります——SlackでリンクをシェアしますSmall)
エラー対応を促すフレーズ
- “If you hit any errors during setup, feel free to paste them in
#dev-help— someone will help you out.”
(セットアップ中にエラーが出たら、#dev-helpに貼り付けてください——誰かがサポートします)
- “Don’t spend more than 30 minutes stuck on the same issue — just ping me and we’ll debug together.”
(同じ問題で30分以上詰まらないでください——連絡してもらえれば一緒にデバッグします)
Slackでのコミュニケーションに慣れるフレーズは、エンジニアのSlack英語フレーズ集にもまとめている。オンボーディング期間中の日常的なやり取りに役立てられる。
Scene 3:チームルールとコードベースを説明する(Explaining Team Rules & Codebase)
チームのルールを伝えるフレーズ
チームの暗黙のルールを明示的に伝えることで、新メンバーが「知らずに失礼なことをしてしまう」のを防げる。
- “We follow trunk-based development — all feature branches should be short-lived and merged frequently.”
(トランクベース開発を採用しています——フィーチャーブランチは短命にして頻繁にマージするのがルールです)
- “We aim to keep PRs small — ideally under 400 lines. If it gets bigger, consider splitting it.”
(PRは小さく保つのを目指しています——理想は400行以内で、大きくなる場合は分割を検討してください)
- “Code reviews are expected within 24 hours on weekdays. If you’re busy, leave a comment so the author knows.”
(コードレビューは平日24時間以内を目標にしています。忙しい場合はコメントを残して作者に伝えてください)
コードベースを案内するフレーズ
- “Let me walk you through the folder structure — the main app logic lives in
src/, and tests are in__tests__/.”
(フォルダ構造を説明します——メインのアプリロジックはsrc/にあり、テストは__tests__/にあります)
- “The most important files to understand first are
src/app.tsandsrc/config.ts.”
(最初に理解すべき重要なファイルはsrc/app.tsとsrc/config.tsです)
- “We have ADRs (Architecture Decision Records) in
docs/adr/— reading those will give you good context on why things are built the way they are.”
(docs/adr/にADR(アーキテクチャ決定記録)があります——なぜそういう設計になっているかの背景がつかめます)
デプロイフローを説明するフレーズ
- “We deploy to staging on every merge to
main, and production deploys are triggered manually on Fridays.”
(mainへのマージごとにステージング環境へデプロイされ、本番デプロイは毎週金曜日に手動でトリガーします)
- “Never push directly to
main— everything goes through a PR and requires at least one approval.”
(mainに直接プッシュしないでください——すべてPR経由で、最低1つの承認が必要です)
Scene 4:質問に対応する(Handling Questions)
質問を歓迎するフレーズ
新メンバーが遠慮なく質問できる環境を作ることが、オンボーディングを成功させる鍵だ。
- “That’s a great question — let me explain how that works.”
(いい質問ですね——どう動くか説明しましょう)
- “I’m glad you asked — this is one of the trickier parts of our codebase.”
(聞いてくれてよかったです——ここはコードベースの中でも少し複雑な部分です)
- “There are no dumb questions here — we all had to learn this at some point.”
(ここに的外れな質問はありません——私たちも最初は同じところから始めました)
回答を保留するフレーズ
すぐに答えられないときも、丁寧に対応することが大切だ。
- “I’m not 100% sure about that — let me check and get back to you.”
(それについては100%確信がないので——確認して折り返しますね)
- “Good question. I think it’s [〇〇], but let me confirm with [担当者] to be sure.”
(いい質問です。[〇〇]だと思いますが、確実にするため[担当者]に確認します)
- “That’s outside my area — [担当者] would know better. I’ll introduce you.”
(それは私の担当外です——[担当者]の方が詳しいです。紹介しますね)
理解を確認するフレーズ
説明の後に理解度を確認することで、新メンバーが「わかったふり」をするのを防げる。
- “Does that make sense so far? Feel free to stop me if anything’s unclear.”
(ここまで理解できていますか?わからないことがあればいつでも止めてください)
- “Any questions before we move on?”
(次に進む前に何か質問はありますか?)
英語ミーティングで積極的に発言したり質問したりするフレーズは、英語ミーティングフレーズ集もあわせて参照してほしい。オンボーディングMTGの場面でそのまま活用できる。
Scene 5:フォローアップする(Following Up)
進捗を確認するフレーズ
オンボーディング期間中は、定期的にフォローアップすることが重要だ。
- “How’s the setup going? Did you manage to get the local environment running?”
(セットアップはどうですか?ローカル環境は起動できましたか?)
- “Just checking in — how are you finding the codebase so far? Any areas that feel confusing?”
(確認です——コードベースはどうですか?わかりにくいところはありましたか?)
- “It’s been one week since you joined — how are you feeling? Is there anything I can help with?”
(入社から1週間経ちました——どうですか?何かサポートできることはありますか?)
困っていることを引き出すフレーズ
- “Is there anything blocking you right now? I want to make sure you’re not stuck.”
(今、何か詰まっていることはありますか?止まっていないか確認したいと思っています)
- “What’s been the most challenging part of the onboarding so far?”
(オンボーディングで今のところ一番大変だったことは何ですか?)
自立を促すフレーズ
ある程度時間が経ったら、自分でできることを増やしていくよう促すフレーズだ。
- “You’re really getting the hang of things — feel free to take on your first small ticket whenever you’re ready.”
(だいぶ慣れてきましたね——準備ができたらいつでも最初の小さなチケットを取ってください)
- “From here, try to figure things out on your own first — but I’m always here if you need help.”
(ここからは、まず自分で考えてみてください——でも助けが必要なら常にここにいます)
- “Let me know when you feel ready to do your first code review — I’ll assign you one.”
(最初のコードレビューができる準備ができたら教えてください——アサインします)
まとめ:英語オンボーディングは「伝える型」で乗り越えられる
この記事で紹介したフレーズを5シーンで整理する。
- 新メンバーの歓迎:温かく迎え入れ、チームの全体像を伝える
- 環境構築の説明:手順を順番通りに、詰まったときの逃げ道もセットで伝える
- チームルールとコードベース:暗黙のルールを明示的に共有する
- 質問対応:質問を歓迎し、理解を確認しながら進める
- フォローアップ:定期的に確認し、自立を段階的に促す
英語オンボーディングで大切なのは、「完璧な英語」より「相手が迷子にならない英語」だ。シンプルで明確なフレーズを使えば、新メンバーは安心して立ち上がれる。
まずは次の新メンバーが入るとき、Scene 1の歓迎フレーズ1つから使ってみてほしい。

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