「昨日やったことを英語でどう言えばいい?」「ブロッカーがあるのに英語で言い出せない」——毎朝のスタンドアップが憂鬱なエンジニアは多い。
グローバルチームでスタンドアップを経験してきた立場から言うと、英語スタンドアップに必要なのは「流暢な英語」ではない。Yesterday・Today・Blockerの3文テンプレさえ覚えれば、毎朝のスタンドアップを自信を持って乗り越えられる。
この記事では、エンジニアが実務で使える英語スタンドアップフレーズ30選をシーン別に解説する。進捗報告・ブロッカー共有・今日の予定まで完全網羅した。
型を持てば、英語スタンドアップは怖くない。
エンジニアが英語スタンドアップで困る3つの場面
英語スタンドアップが難しいのは、短時間で正確に伝えなければならないプレッシャーがあるからだ。まず3つの典型的な困りごとを確認しよう。
場面①:昨日やったことを英語でうまく説明できない
「ユーザー認証機能の実装を進めました」——これを英語でとっさに言えるエンジニアは少ない。技術的な作業内容を英語で簡潔に表現するフレーズを覚えておく必要がある。
タスク名と進捗を組み合わせる型を使えば、どんな作業も英語で伝えられる。
場面②:ブロッカーを英語でどう伝えればいいかわからない
「ブロッカーがあります」と英語で言おうとすると、言葉が出てこなくなるエンジニアは多い。ブロッカーを放置すると、チームの進捗が止まる。
「何が原因で」「何が必要か」をセットで伝えるフレーズを準備しておこう。
場面③:「今日やること」を英語で簡潔に言えない
今日の予定を英語で話そうとすると、長くなりすぎてしまう。スタンドアップは1人あたり1〜2分が理想だ。
“I’m going to…” や “I’ll focus on…” など、簡潔に伝えるフレーズを使おう。
進捗報告フレーズ10選(Yesterday)
昨日の作業報告は「何をやったか」だけでなく「どこまで進んだか」をセットで伝えることがポイントだ。
タスク完了・進捗を報告するフレーズ
① I completed [タスク名] yesterday.
(昨日[タスク名]を完了しました。)
② I finished implementing [機能名] and it’s ready for review.
([機能名]の実装が完了し、レビュー待ちの状態です。)
③ I made progress on [タスク名] — about 70% done.
([タスク名]を進めました。約70%完了しています。)
④ I reviewed [件数] PRs and left comments.
([件数]件のPRをレビューしてコメントを残しました。)
⑤ I merged the [ブランチ名] branch after resolving the conflicts.
(コンフリクトを解消して[ブランチ名]ブランチをマージしました。)
遅れ・変更を正直に伝えるフレーズ
⑥ I wasn’t able to finish [タスク名] — it took longer than expected.
([タスク名]は完了できませんでした。予想より時間がかかりました。)
⑦ I had to pivot from [タスクA] to [タスクB] due to [理由].
([理由]のため、[タスクA]から[タスクB]に切り替えました。)
⑧ I spent most of yesterday investigating [問題]. Found the root cause.
(昨日はほとんど[問題]の調査に使いました。原因を特定しました。)
⑨ [タスク名] is still in progress — I ran into a few issues.
([タスク名]はまだ進行中です。いくつか問題にぶつかりました。)
⑩ I updated the ticket status and added a comment with my findings.
(チケットのステータスを更新し、調査結果をコメントに追加しました。)
スプリントやベロシティなどアジャイル用語も英語でスムーズに話したい方は、英語アジャイル・スプリント用語集も参考にしてほしい。
ブロッカー・課題報告フレーズ10選(Blocker)
ブロッカーは遠慮せず早めに共有することがチームへの貢献だ。「何が問題か」「何が必要か」を明確に伝えよう。
ブロッカーを報告するフレーズ
⑪ I have a blocker — I’m waiting for [人/チーム] to [アクション].
(ブロッカーがあります。[人/チーム]が[アクション]するのを待っています。)
⑫ I’m blocked on [タスク名] due to [理由].
([理由]のため、[タスク名]でブロックされています。)
⑬ I can’t proceed until [条件] is resolved.
([条件]が解決するまで先に進めない状態です。)
⑭ I need access to [環境/ツール/リソース] to continue.
(続けるには[環境/ツール/リソース]へのアクセスが必要です。)
⑮ There’s a dependency on [チーム/タスク] that’s blocking my work.
(私の作業は[チーム/タスク]との依存関係でブロックされています。)
サポート・協力を依頼するフレーズ
⑯ Could someone help me with [問題]? I’ve been stuck for a while.
([問題]で詰まっています。誰か助けていただけますか?)
⑰ I’d appreciate a second pair of eyes on [タスク名].
([タスク名]を一緒に確認していただけると助かります。)
⑱ Can we sync after standup to discuss [問題]?
(スタンドアップ後に[問題]について話せますか?)
⑲ I’ll ping [名前] directly to unblock this.
([名前]に直接連絡してブロックを解消します。)
⑳ No blockers on my end today.
(今日はブロッカーはありません。)
深刻なブロッカーが障害対応に発展した場面のフレーズは、エンジニアの英語インシデント対応術で確認しておこう。
今日の予定・引き継ぎフレーズ10選(Today / Handover)
今日の予定は「何に集中するか」を1〜2文で伝えるのが理想だ。引き継ぎが必要な場面でも使えるフレーズを覚えよう。
今日のタスクを伝えるフレーズ
㉑ Today I’m going to work on [タスク名].
(今日は[タスク名]に取り組みます。)
㉒ I’ll focus on finishing [タスク名] today.
(今日は[タスク名]の完了に集中します。)
㉓ My goal for today is to [目標].
(今日の目標は[目標]です。)
㉔ I’m planning to start [新タスク] after wrapping up [既存タスク].
([既存タスク]を終わらせてから[新タスク]に着手する予定です。)
㉕ I’ll be in meetings most of the morning, but I’ll work on [タスク名] in the afternoon.
(午前中はほぼミーティングですが、午後に[タスク名]を進めます。)
引き継ぎ・確認が必要なときのフレーズ
㉖ I’m picking up [タスク名] from where [名前] left off.
([名前]が途中まで進めた[タスク名]を引き継ぎます。)
㉗ Before I start, I want to confirm the requirements for [タスク名].
(着手前に[タスク名]の要件を確認したいと思います。)
㉘ I’ll be out tomorrow — [名前] will cover [タスク名].
(明日は不在です。[タスク名]は[名前]がカバーします。)
㉙ I need about 30 minutes to sync with [名前] on [タスク名] today.
(今日[名前]と[タスク名]について30分ほど確認する時間が必要です。)
㉚ That’s all from me — no blockers today.
(以上です。今日はブロッカーはありません。)
引き継ぎをさらに詳しく英語で伝えたい方は、エンジニアの英語引き継ぎ術のフレーズもあわせて確認してほしい。
英語スタンドアップを乗り越える3つのコツ
フレーズを覚えるだけでなく、毎日のスタンドアップを快適にするための習慣を身につけよう。
3文テンプレ(Yesterday / Today / Blocker)を毎日使う
英語スタンドアップの黄金テンプレは「昨日やったこと→今日やること→ブロッカー」の3文だ。この型に当てはめるだけで、どんな内容でも英語で伝えられる。
「No blockers today.」で締めれば、チームに安心感を与えられる。
数字とタスク名で具体的に話す
「色々やっていました」という曖昧な報告は、英語では特に伝わりにくい。「PR #42のレビューを完了した」「認証機能の実装が70%進んだ」のように、数字とタスク名を使って具体的に話そう。
具体性があると、チームメンバーも状況をすぐに把握できる。
ブロッカーは遠慮せず早めに共有する
日本人エンジニアはブロッカーを報告することを遠慮しがちだ。しかし、ブロッカーを隠すとチーム全体の進捗が遅れる。
「I have a blocker」の一言で、チームがすぐに動いてくれる環境を作れる。ブロッカーの共有はチームへの貢献だ。
英語スタンドアップの実践練習をしたい方は、ITエンジニアにおすすめのオンライン英会話5選でスタンドアップのロールプレイを試してほしい。
スタンドアップで報告するペアプロの進捗を英語でうまく伝えたい方は、エンジニアの英語ペアプロ術のセッション進行フレーズも確認しておこう。
スプリント全体の振り返りをKPTで英語進めたい方は、エンジニアの英語レトロスペクティブ術のフレーズも確認しておこう。
まとめ:英語スタンドアップは「型」を覚えれば怖くない
英語スタンドアップは「流暢な英語」ではなく「型と準備」で乗り越えられる。この記事で紹介したフレーズ30選を使えば、毎朝のスタンドアップを自信を持って進められる。
今日からできることをまとめる。
- 進捗報告には “I completed [タスク名].” や “I made progress on [タスク名] — about X% done.” を使う
- ブロッカーには “I have a blocker — I’m waiting for [人] to [アクション].” を使う
- 今日の予定には “I’ll focus on finishing [タスク名] today.” でシンプルに締める
- ブロッカーがないときは “No blockers today.” の一言で完結させる
型を持てば、英語スタンドアップは怖くない。フレーズを1つずつ毎朝のスタンドアップで使い、習慣にしていこう。


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