グローバルチームで働くと、週に1回は英語でステータスレポートを書く機会がある。「何を書けばいい?」「英語でどう表現する?」と手が止まる人は多い。
この記事では、ITプロジェクトで毎週使える英語週次ステータスレポートの書き方を解説する。日英両対応のテンプレートも用意したので、コピペしてすぐに使える。
週次レポートをうまく書けると、チームへの透明性が上がる。毎週英語で書く習慣が、自然に技術英語の力を伸ばす。
さっそく書き方とテンプレートを確認しよう。
英語週次ステータスレポートとは
週次ステータスレポート(Weekly Status Report)とは、プロジェクトの進捗・課題・リスクを毎週まとめて報告する文書だ。PMやチームリーダーがステークホルダーに送ることが多い。
英語では “Weekly Status Report” “Weekly Progress Update” “Weekly Status Update” などと呼ばれる。
進捗報告書(Status Report)との違い
進捗報告書(Status Report)がマイルストーンごとに提出するのに対し、週次ステータスレポートは毎週定期的に提出する。頻度が高い分、内容はシンプルでよい。
| 比較項目 | 進捗報告書 | 週次ステータスレポート |
| 提出タイミング | マイルストーン到達時 | 毎週 |
| 分量 | 詳細 | 1〜2ページ程度 |
| 主な読者 | 上位管理者・スポンサー | PMO・上司・チーム |
| 目的 | フェーズの成果確認 | 週次進捗の把握 |
進捗報告書のテンプレートは、【テンプレあり】英語進捗報告書の書き方|ITプロジェクトで使える日英フォーマット付きで配布している。あわせて活用してほしい。
グローバルチームで週次レポートが必要な理由
グローバルチームは時差・言語の壁がある。週次レポートで情報を文書化することで、非同期でも全員が状況を把握できる。
口頭報告だけでは認識のずれが生まれやすい。レポートを共有すれば、問題の早期発見と信頼構築が同時にできる。
週次ステータスレポートの5つの必須項目
どの組織でも共通する5項目を押さえておこう。
1. 全体ステータス(Overall Status)
プロジェクト全体の状態をひと目でわかる形で示す。一般的にRed / Yellow / Greenの3段階で表す。
- Green:予定通り進んでいる(On Track)
- Yellow:軽微なリスクがある(At Risk)
- Red:重大な問題が発生している(Off Track)
色で示すことで、読み手が短時間で状況を把握できる。
2. 今週の成果(Accomplishments This Week)
完了したタスクや達成した成果を箇条書きで書く。動詞から始める書き方が英語レポートの基本だ。
数字を使って具体的に書くと説得力が上がる。”Completed 3 out of 5 planned features” のような表現が理想だ。
3. 来週の計画(Plan for Next Week)
翌週に予定しているタスクを記載する。完了期限や担当者も一緒に書くと、読み手の理解が深まる。
4. リスク・課題(Risks & Issues)
発生中、または予想されるリスクや課題を記載する。優先度・影響度・対応策もセットで書くと信頼度が上がる。
5. ブロッカー(Blockers)
進捗を妨げている事項を記載する。誰に何を依頼すれば解決するか、具体的に書くことがポイントだ。
リスク・課題の英語表現については、【例文あり】エンジニアの英語リスク管理術|リスク特定・対策・報告フレーズ30選もあわせて参考にしてほしい。
英語で書くときに使えるフレーズ20選
3つのカテゴリに分けてフレーズを紹介する。すぐにコピーして使ってほしい。
進捗報告フレーズ
| 日本語 | 英語フレーズ |
| 〜が完了した | Completed ~ |
| 〜を予定通り進めた | On track with ~ |
| 〜の設計レビューを実施した | Conducted a design review for ~ |
| 〜の実装が終わった | Finished implementing ~ |
| 〜の承認を得た | Received approval for ~ |
| 〜をリリースした | Released ~ to production |
| 〜のテストを完了した | Completed testing for ~ |
リスク・課題フレーズ
| 日本語 | 英語フレーズ |
| 〜による遅延リスクがある | There is a risk of delay due to ~ |
| 〜が未解決のままだ | ~ remains unresolved |
| 〜についてブロックされている | Blocked on ~ |
| 〜のサポートが必要だ | Need support from ~ |
| スケジュール影響を評価中だ | Assessing the impact on the schedule |
| 〜の対応策を検討中だ | Exploring mitigation options for ~ |
ステータス表現フレーズ
| 日本語 | 英語フレーズ |
| 全体:予定通り | Overall: Green |
| 軽微なリスクあり | Overall: Yellow |
| 重大な問題が発生中 | Overall: Red |
| 今週の優先課題 | Top priority this week: ~ |
| 承認が必要なアクション | Action required: ~ |
| 次回ミーティングで議論予定 | To be discussed in the next meeting |
| 引き続き調査中 | Under investigation |
英語ミーティングで同じフレーズを使いこなすヒントは、【保存版】英語ミーティングで使えるフレーズ30選|進行・質問・確認まで完全網羅も参考にしてほしい。
テンプレートをダウンロード(Word)
以下のWordファイルをダウンロードして、プロジェクトに合わせてカスタマイズして使ってほしい。表の列・行はそのまま追加・削除できる。
📥 日本語テンプレートをダウンロード(Word)
📥 Download English Template (Word)
日本語版テンプレート(コピペOK)
以下のテンプレートをコピーして、プロジェクトに合わせて使ってほしい。
基本情報
| 項目 | 内容 |
| プロジェクト名 | |
| 報告者 | |
| 報告期間 | 〇〇年〇〇月〇〇日〜〇〇月〇〇日 |
| 全体ステータス | 🟢 Green(予定通り) / 🟡 Yellow(要注意) / 🔴 Red(要対応) |
今週の成果
| No. | タスク | 完了日 | 備考 |
| 1 | |||
| 2 | |||
| 3 |
来週の計画
| No. | タスク | 担当者 | 期限 |
| 1 | |||
| 2 | |||
| 3 |
リスク・課題
| No. | 内容 | 優先度 | 対応策 | 状態 |
| 1 | High / Mid / Low | Open / Closed |
ブロッカー
| No. | 内容 | 依頼先 | 期日 |
| 1 |
英語版テンプレート(コピペOK)
英語版テンプレートは以下の通りだ。各セクションのヘッダーはそのまま使ってほしい。
Basic Information
| Item | Details |
| Project Name | |
| Reported By | |
| Reporting Period | [Start Date] – [End Date] |
| Overall Status | 🟢 Green (On Track) / 🟡 Yellow (At Risk) / 🔴 Red (Off Track) |
Accomplishments This Week
| No. | Task | Completed On | Notes |
| 1 | |||
| 2 | |||
| 3 |
Plan for Next Week
| No. | Task | Owner | Due Date |
| 1 | |||
| 2 | |||
| 3 |
Risks & Issues
| No. | Description | Priority | Mitigation | Status |
| 1 | High / Mid / Low | Open / Closed |
Blockers
| No. | Description | Owner | Target Date |
| 1 |
週次レポートを英語で書く3つのポイント
ステータスはRed/Yellow/Greenで色分けする
テキストだけで「問題があります」と書いても、読み手には伝わりにくい。Red / Yellow / Greenの3色を使えば、状態が一瞬で伝わる。
国際的なプロジェクトでは、このカラーコーディングが標準的に使われている。最初から使う習慣をつけよう。
数字を使って具体的に書く
「進捗しています」より「機能の70%が完成しています」の方が説得力が上がる。英語レポートでは特に、数字・割合・日付を積極的に使うことが求められる。
“Completed 3 out of 5 planned tasks this week.” のような表現が英語レポートの理想形だ。
簡潔に・箇条書きで書く
英語のビジネス文書は短く・簡潔に書くことが基本だ。長文より箇条書きを使い、1項目1〜2文でまとめる。
テクニカルライティングの考え方を取り入れると、読みやすいレポートになる。【実践ガイド】エンジニアの英語テクニカルライティング術|読まれる技術文書の書き方も参考にしてほしい。
まとめ:週次レポートを英語で書く習慣が英語力を伸ばす
英語週次ステータスレポートには5つの必須項目がある。
- Overall Status(全体ステータス):Green/Yellow/Redで状態を示す
- Accomplishments This Week(今週の成果):完了タスクを動詞始めで箇条書き
- Plan for Next Week(来週の計画):担当者・期限とセットで記載
- Risks & Issues(リスク・課題):優先度・対応策もあわせて書く
- Blockers(ブロッカー):依頼先と解決に必要なサポートを明記
毎週英語でレポートを書き続けることで、技術英語の表現力が自然に積み上がる。まずは今週のレポートから、テンプレートを使ってみてほしい。
英語でのプロジェクト進捗報告をさらに深く学びたい方は、【例文あり】エンジニアの英語プロジェクト進捗報告術|ステータスアップデートフレーズ30選もあわせて参考にしてほしい。


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