【テンプレあり】英語RACI表の書き方|ITプロジェクトで使える役割分担日英フォーマット付き

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技術英語の実践術

「グローバルプロジェクトで誰が何を決めるか曖昧になっている。英語でRACIをどう作ればいい?」役割の境界線が不明確なまま進むプロジェクトは、意思決定の遅延と責任のなすりつけが起きやすい。

この記事では、ITプロジェクトで実際に使えるRACIマトリクスの日英テンプレートをWord形式で提供する。R/A/C/Iの定義・作り方・運用ルールと、役割を英語で説明するときのフレーズもセットで解説する。

この記事を読めば、英語RACI表の構成と書き方が身につき、ダウンロードしてすぐ使えるテンプレートが手に入る。

結論から言う。RACI表で最重要なルールは1つ。A(Accountable=説明責任者)はタスクごとに必ず1人だけにすることだ。Aが複数いるタスクは「誰も責任を取らない」状態と同義になる。

RACIの4つの役割を理解する

RACIは4つの役割の頭文字を取った略語だ。それぞれの定義を明確にしないと、表を作っても機能しない。

記号英語日本語説明
RResponsible実行責任者実際に作業を行う人。タスクごとに複数人可。
AAccountable説明責任者最終的な責任を持つ人。タスクごとに必ず1人のみ。
CConsulted協議先事前に意見・情報を求める人。双方向コミュニケーション。
IInformed報告先結果・進捗を報告する人。一方向コミュニケーション。

C(Consulted)とI(Informed)の違いを押さえることが重要だ。Cは「事前に意見を求める」双方向のやりとりで、Iは「結果を通知するだけ」の一方向の連絡だ。この区別が曖昧なままだと、不要な会議が増え、本当に意見が必要な人が巻き込まれないという問題が起きる。

RACI表の作り方(4ステップ)

① タスク・成果物を洗い出す(縦軸)

プロジェクトのフェーズや成果物をベースにタスクを一覧化する。細かすぎると表が膨大になるため、「要件定義」「開発」「テスト」「リリース」などのフェーズ単位か、主要な成果物単位でまとめるのが現実的だ。

② ステークホルダーを特定する(横軸)

プロジェクトに関わる役割を列として配置する。個人名ではなく役割名(PM・Tech Lead・Dev Team・QA Team・Business Owner・PMOなど)で定義することで、担当者が変わっても表を作り直さずに済む。

③ 各タスクにR/A/C/Iを割り当てる

タスクと役割の交点にR・A・C・Iのいずれかを記入する。空白は「関与なし」を意味する。割り当て時に確認すべきルールは以下の3点だ。

  • 各タスクのAは必ず1人のみ(複数禁止)
  • 各タスクに少なくとも1つのRが存在する
  • 1人に割り当てるAの数が多すぎないか確認する

④ ステークホルダーと合意を取る

RACI表は作成者が一方的に決めるのではなく、ステークホルダー全員でレビューして合意する。キックオフ会議でRACIを確認することで「そんな役割は聞いていない」という認識ずれを防げる。

RACI表テンプレート(Wordダウンロード)

以下のWordファイルをダウンロードして、プロジェクトに合わせてカスタマイズして使ってほしい。タスク行・役割列はそのまま追加・削除できる。

📥 日本語テンプレートをダウンロード(Word)
📥 Download English Template (Word)

テンプレートには以下が含まれている。

  • RACIの定義表(R/A/C/Iの説明)
  • 9タスク×6役割のRACIマトリクス(サンプル入り)
  • 運用ルール(Aは1人・空白は関与なしなど)

RACI表のサンプル(記事内プレビュー)

テンプレートの内容を確認できるよう、主要タスクの抜粋を以下に示す。

タスク / 成果物PM技術責任者開発チームQAチームビジネスオーナー
プロジェクト憲章の作成ACIIC
要件定義ACRCR
システム設計IARCC
テスト実施・バグ報告IIRAC
UAT実施・サインオフAIICR
本番リリース判断ACICC

RACI表で使える英語表現15選

RACI表を説明するときや会議で役割を確認するときに使える表現を場面別にまとめた。

役割を説明するとき

[Name/Team] is Responsible for ~(〇〇が〜の実行責任者だ)
[Name] is the Accountable owner for this task.(〇〇がこのタスクの説明責任者だ)
[Team] will be Consulted before any decisions are made on ~(〜に関する決定の前に〇〇チームに意見を求める)
[Stakeholder] will be Informed of the outcome once ~(〜が完了したら〇〇に結果を通知する)
The RACI shows that [Team A] owns the delivery, while [Team B] provides input.(RACIによると、成果物の責任は〇〇チームにあり、〇〇チームが意見を提供する)

責任の所在を確認するとき

Who is the Accountable person for this decision?(この決定の説明責任者は誰ですか?)
According to the RACI, this falls under [Team]’s accountability.(RACIによると、これは〇〇チームの責任範囲だ)
There should be only one Accountable per task — can we confirm who that is?(タスクごとのAは1人のはずです。誰になりますか?)
This task currently has no Accountable assigned — we need to resolve that.(このタスクにはAが割り当てられていない。解決が必要だ)
Let’s review the RACI to make sure responsibilities are clearly defined.(責任が明確に定義されているかRACIをレビューしよう)

意思決定・報告の範囲を整理するとき

As the Accountable, [Name] has the final say on ~(Aとして、〇〇が〜の最終決定権を持つ)
This is a C, not an I — we need your input before we proceed.(これはIではなくCです。進める前に意見をいただく必要があります)
We’ll keep you Informed — no action is needed on your end.(ご報告するだけで、対応は不要です)
The RACI matrix has been agreed upon by all stakeholders.(RACI表はすべてのステークホルダーが合意した)
Please review the RACI and flag any concerns before the kickoff.(キックオフ前にRACIをレビューして、懸念があれば挙げてほしい)

ファシリテーション会議でRACIを確認するときのフレーズは、【例文あり】エンジニアの英語ファシリテーション術|進行・合意形成フレーズ30選も参考にしてほしい。

RACI表を運用するときの3つのコツ

① AとRを兼任しすぎる人を作らない
1人のPMが全タスクのAを持ってしまうと、意思決定のボトルネックになる。Aが集中しているロールがあれば、権限委譲を検討することが重要だ。PMは全体の説明責任を持ちつつ、個別タスクのAは技術責任者やビジネスオーナーに委ねるのが理想的な分散だ。

② CとIは「会議への参加」と直結させる
Cは会議に参加して意見を言う人、Iは会議には参加せず議事録だけ受け取る人として運用すると、会議の参加者リストをRACIから自動的に導ける。不要な会議参加が減り、関係者の時間コストが下がる。

③ フェーズの節目でRACIを見直す
プロジェクトの進行とともに担当者や役割が変わることがある。フェーズゲートやマイルストーンのタイミングでRACIを更新し、常に最新の状態を維持することが大切だ。

クロスチームでRACIを共有して連携をスムーズにする方法は、【例文あり】エンジニアの英語クロスチーム連携術|他チーム依頼・調整・コラボレーションフレーズ30選も合わせて活用してほしい。

まとめ:Aは1人・Cは双方向・Iは一方向でRACIが機能する

英語RACI表の構成と書き方をまとめる。

  • 4つの役割:R(実行)・A(最終責任・1人のみ)・C(双方向で意見収集)・I(一方向で結果通知)
  • 4ステップの作り方:タスク洗い出し→ステークホルダー特定→RACI割り当て→全員で合意
  • 15の英語表現:役割説明・責任確認・意思決定/報告の場面ごとに使い分ける
  • 3つのコツ:AとRの集中を避ける・CとIを会議参加と連動・フェーズごとに見直す

WordテンプレートはプロジェクトのタスクとチームRoleに合わせて列・行を自由にカスタマイズして使ってほしい。

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