【テンプレあり】英語サービスカタログの書き方|社内ITサービス管理で使える日英フォーマット付き

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技術英語の実践術

英語でサービスカタログを作るよう求められたとき、何をどの順序で記録すればいいか迷った経験はないだろうか。

サービスカタログ(Service Catalog)は社内・外部向けのITサービスを一元管理するドキュメントだ。サービス定義・SLA・オーナー・リクエスト手順の4つのセクション構成さえ押さえれば、英語でも問題なく管理できる。

この記事では、英語サービスカタログに必要な4つの構成要素と、そのまま使える日英テンプレートを紹介する。コピペして使えばすぐに社内サービスの整理に活用できる。


サービスカタログに必要な4つの構成要素

サービスカタログ(Service Catalog)はITIL(IT Infrastructure Library)で定義された概念で、組織が提供するITサービスの一覧とその詳細を管理するドキュメントだ。以下の4つが実務で使いやすい構成要素になる。

  1. サービス一覧(Service List)
  2. サービス詳細(Service Detail)
  3. SLA・サポート情報(SLA & Support)
  4. リクエスト手順(Request Process)

サービスカタログとCMDB(構成管理データベース)の違い

CMDBはシステムの構成要素(サーバー・ネットワーク・ソフトウェア)の関係を管理する。サービスカタログは「ユーザーが何を利用できるか」を管理する。利用者視点のサービス説明と申請手順が含まれる点がCMDBとの大きな違いだ。

なぜ英語で書くのか

グローバルチームではSRE・インフラ・ヘルプデスク・エンドユーザーが異なる拠点から同じサービスを利用する。英語でサービスカタログを整備することで、サービスの可用性・サポート窓口・申請手順が全拠点に正確に伝わる。

SLAとの連携は英語SLAの書き方でも確認してほしい。


テンプレートをダウンロード(Word)

以下のWordファイルをダウンロードして、プロジェクトに合わせてカスタマイズして使ってほしい。表の列・行はそのまま追加・削除できる。

📥 日本語テンプレートをダウンロード(Word)
📥 Download English Template (Word)

日本語版テンプレート(コピペOK)

サービス一覧

サービスIDサービス名カテゴリ対象ユーザー状態
(例:SVC-001)(例:社内VPNアクセス)(例:ネットワーク)(例:全社員)(例:提供中)
(例:SVC-002)(例:クラウドストレージ)(例:ファイル管理)(例:全社員)(例:提供中)
(例:SVC-003)(例:CI/CDパイプライン)(例:開発基盤)(例:エンジニア)(例:提供中)
(例:SVC-004)(例:データウェアハウスアクセス)(例:データ分析)(例:データチーム・経営企画)(例:申請制)

カテゴリ例: ネットワーク / ストレージ / 開発基盤 / セキュリティ / コミュニケーション / 監視・運用 / データ分析

サービス詳細(SVC-001の例)

項目内容
サービス名(例:社内VPNアクセス)
サービスID(例:SVC-001)
説明(例:社外からの社内ネットワークへの安全なアクセスを提供するVPNサービス)
提供内容(例:VPNクライアントの提供・接続サポート・アカウント管理)
対象ユーザー(例:全社員・業務委託社員)
利用条件(例:社員IDが発行されていること。MFAの設定が完了していること)
オーナー(例:インフラチーム / 田中)
依存システム(例:Active Directory・MFAプロバイダー)

SLA・サポート情報

項目内容
稼働率目標(例:99.9% / 月)
メンテナンス時間(例:毎週日曜日 02:00〜04:00 JST)
サポート時間(例:平日 09:00〜18:00 JST)
緊急連絡先(例:#infra-urgent(Slack))
インシデント対応時間(例:P1:30分以内 / P2:2時間以内 / P3:翌営業日)
エスカレーション先(例:インフラリード → VPエンジニアリング)

リクエスト手順

ステップ内容
1(例:社内ポータル(portal.example.com)にアクセスする)
2(例:「VPNアクセス申請」フォームを選択する)
3(例:氏名・部署・利用目的を入力して申請する)
4(例:マネージャーの承認を受ける)
5(例:インフラチームが1営業日以内にアカウントを発行する)

対応期間: (例:申請から1〜2営業日)


英語版テンプレート(コピペOK)

Service List

Service IDService NameCategoryTarget UsersStatus
(e.g., SVC-001)(e.g., Corporate VPN Access)(e.g., Network)(e.g., All Employees)(e.g., Active)
(e.g., SVC-002)(e.g., Cloud Storage)(e.g., File Management)(e.g., All Employees)(e.g., Active)
(e.g., SVC-003)(e.g., CI/CD Pipeline)(e.g., Dev Infrastructure)(e.g., Engineers)(e.g., Active)
(e.g., SVC-004)(e.g., Data Warehouse Access)(e.g., Data Analytics)(e.g., Data & Strategy Teams)(e.g., Request Required)

Category examples: Network / Storage / Dev Infrastructure / Security / Communication / Monitoring & Operations / Data Analytics

Service Detail (SVC-001 Example)

ItemDetails
Service Name(e.g., Corporate VPN Access)
Service ID(e.g., SVC-001)
Description(e.g., Provides secure remote access to the corporate network via VPN.)
Scope(e.g., VPN client provisioning, connection support, and account management.)
Target Users(e.g., All employees and contractors.)
Eligibility(e.g., Must have an active employee ID and MFA configured.)
Owner(e.g., Infrastructure Team / Tanaka)
Dependencies(e.g., Active Directory, MFA provider)

SLA & Support

ItemDetails
Uptime Target(e.g., 99.9% / month)
Maintenance Window(e.g., Every Sunday, 02:00–04:00 JST)
Support Hours(e.g., Weekdays, 09:00–18:00 JST)
Emergency Contact(e.g., #infra-urgent (Slack))
Incident Response Time(e.g., P1: within 30 min / P2: within 2 hrs / P3: next business day)
Escalation Path(e.g., Infra Lead → VP Engineering)

Request Process

StepAction
1(e.g., Go to the internal portal at portal.example.com)
2(e.g., Select the “VPN Access Request” form)
3(e.g., Fill in your name, department, and purpose of use, then submit)
4(e.g., Obtain approval from your manager)
5(e.g., The infrastructure team will provision your account within 1 business day)

Turnaround Time: (e.g., 1–2 business days from submission)


各セクションの書き方と例文

テンプレートを埋めるときに悩みやすいポイントを解説する。

サービス状態の書き方

サービスの状態は以下の5つに分類して書く。廃止予定のサービスには必ず代替サービスを記載する。

日本語英語
提供中Active
申請制Request Required
廃止予定Deprecated
廃止済みRetired
計画中Planned

SLA目標の書き方

SLAは数値で書く。「できるだけ速く対応する」ではなく「P1インシデントは30分以内に初回応答する」のように具体的に定義する。

日本語英語
稼働率99.9%を保証するWe guarantee 99.9% uptime.
計画外のダウンタイムは月4時間以内に収めるUnplanned downtime is capped at 4 hours per month.
初回応答は30分以内に行うFirst response will be provided within 30 minutes.
対応期間は1〜2営業日ですThe turnaround time is 1–2 business days.

障害復旧計画との連携は英語障害復旧計画書の書き方でも確認してほしい。


サービスカタログでよく使う英語表現

実務でよく使う英語表現を場面別にまとめた。

サービスカタログの基本用語

日本語英語
サービスカタログService Catalog
サービス定義Service Definition
対象ユーザーTarget Users / Eligible Users
提供内容Scope / Service Scope
稼働率Uptime / Availability
サポート時間Support Hours
エスカレーション先Escalation Path
申請手順Request Process
対応期間Turnaround Time / SLA
サービスオーナーService Owner

リクエスト・問い合わせのフレーズ

日本語英語
このサービスへのアクセス申請をしたいですI would like to request access to this service.
利用条件を教えてくださいCould you share the eligibility requirements?
このサービスのオーナーは誰ですか?Who is the owner of this service?
対応予定日を教えてくださいCould you let me know the expected completion date?
このサービスはいつ廃止される予定ですか?When is this service scheduled to be retired?

セキュリティポリシーとの連携は英語セキュリティポリシーの書き方でも確認してほしい。


まとめ:英語サービスカタログは4つのセクションで完成する

英語サービスカタログに必要な構成要素を整理した。

  • サービス一覧はカテゴリと状態を明記し、廃止予定のサービスには代替を記載する
  • サービス詳細は「誰が・何を・どんな条件で利用できるか」をユーザー視点で書く
  • SLAは稼働率・対応時間・エスカレーション先を数値で明確にする
  • リクエスト手順はステップ形式で書き、対応期間を必ず明示する

テンプレートをコピーして、まず「サービス一覧」に今チームが提供している主要サービスを3〜5件書き出してほしい。一覧化するだけで、重複サービスや管理オーナー不在のサービスが可視化される。

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